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2022年01月06日 相続税申告おやくだち
相続人の中に未成年者がいます。何か手続きが必要ですか?
「相続人の中に未成年者がいます。何か手続きが必要ですか?」という問い合わせがあります。 問合せ内容 被相続人甲は、妻乙との間に子2人(成年者)がありましたが、妻以外の女性丙との間にも子が2人(うち未成年者1人)あり、生前に認知していました。 甲の死亡に係る相続に関し、相続人である妻乙と子供4人で遺産を協議分割し、その分割に基づいて相続税の申告をすることになりましたが、相続税の申告書に添付する遺産分...
2022年01月05日 相続税申告おやくだち
相続登記の登録免許税はいくらかかるのか?
「相続登記の登録免許税はいくらかかるのか?」という問い合わせがあります。 登録免許税 登録免許税は不動産、船舶、航空機、会社、人の資格などについての登記や登録、特許、免許、許可、認可、認定、指定及び技能証明について課税されます。 相続登記の登録免許税の計算方法、支払い方法 相続による不動産の所有権の移転登記の税率は、不動産価額の4/1,000が登録免許税です。 相続登記の「課税価格」とは固定資産税...
2022年01月04日 相続税申告おやくだち
相続人が認知症の場合
「相続人が認知症の場合どうすればいいの?」という問い合わせがあります。 相続人に代わって、遺産分割協議などを行う後見人を選任する必要があります。 成年後見制度 認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は、不動産や預貯金などの財産を管理したり、身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約を結んだり、遺産分割の協議をしたりする必要があっても、自分でこれらのこ...
2022年01月03日 相続税申告確定申告おやくだち
故人の確定申告は誰がいつまでにどうするのか?
「故人の確定申告は誰がいつまでにどうするのか?」という問い合わせがあります。 納税者が死亡したときの確定申告(準確定申告) 所得税は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得について計算し、その所得金額に対する税額を算出して翌年の2月16日から3月15日までの間に申告と納税をすることになっています。 しかし、年の中途で死亡した人の場合は、相続人(包括受遺者を含む。以下「相続人等」といい...
2022年01月02日 相続税申告おやくだち
相続人が亡くなっているときは誰が相続するのか?
「相続人が亡くなっているときは誰が相続するのか?」という問い合わせがあります。 代襲相続 代襲相続とは、相続人となるべき者(被代襲者)が、相続開始以前に死亡しているときや相続欠格又は廃除により相続権を失ったときにおいて、その被代襲者の直系卑属(代襲者)が被代襲者に代わって、その受けるはずであった相続分を相続することをいいます(民法887⦅子及びその代襲者等の相続権⦆②、889⦅直系尊属及び兄弟姉妹...
2022年01月01日 相続税申告おやくだち
相続の熟慮期間が過ぎたらどうなるのか?
「相続の熟慮期間が過ぎたらどうなるのか?」という問い合わせがあります。 熟慮期間が過ぎた場合 熟慮期間の延長の申立てをせず,この期間内に相続放棄又は限定承認をしなかったときは,単純承認をしたものとみなされます。 単純承認 単純承認とは、債務を含めた相続財産の全てを受け入れることです。相続人は、単純承認をしたときは、無限に被相続人の権利義務を承継します(民法920⦅単純承認の効力⦆)。また、相続人が...
2021年12月31日 相続税申告おやくだち
相続するかしないか決める期間はどれくらい?
「相続するかしないか決める期間はどれくらい?」という問い合わせがあります。 相続放棄、限定承認、熟慮期間 ある方(被相続人)が亡くなると,その相続人は,被相続人の財産や債務を全て引き継ぐ(相続する)ことになりますので,被相続人が借金等の債務を負っていた場合には,相続人は,その債務も引き継ぐことになります。 相続人が被相続人の借金等の債務を引き継ぎたくないときは,相続放棄(民法第938条)をすること...
2021年12月30日 相続税申告おやくだち
相続の特別寄与分・判例3
「相続の特別寄与分はいくらか?」という問い合わせがあります。 相続人以外の者の寄与に関する裁判例が参考になるかと思います。 神戸家裁豊岡支部平成4年12月28日審判・家裁月報46巻7号57頁 【判旨】120万円と評価するのが相当である(昭和49年3月以降概ね28か月として,死亡直前の6か月を月9万円程度,その余の22か月を月3万円程度が通常の扶助を超える部分の評価) 被相続人A(昭和51年7月6日...
2021年12月29日 相続税申告おやくだち
相続の特別寄与分・判例2
「相続の特別寄与分はいくらか?」という問い合わせがあります。 相続人以外の者の寄与に関する裁判例が参考になるかと思います。 東京家裁平成12年3月8日審判・家裁月報52巻8号35頁 【判旨】寄与分を金170万円と定める 被相続人A(昭和61年12月死亡)は,昭和54年9月に脳梗塞で入院 し,同年11月には退院したが,その際に左手左足に麻痺が残り,離床や就床,入浴等,起き上がりや立ち上がりの所作につ...
2021年12月28日 相続税申告おやくだち
相続の特別寄与分・判例1
「相続の特別寄与分はいくらか?」という問い合わせがあります。 相続人以外の者の寄与に関する裁判例が参考になるかと思います。 東京高裁平成22年9月13日決定・家裁月報63巻6号82頁 【判旨】200万円を下ることはない 被相続人Aは,相続人Bの妻であるCが嫁いで間もなく脳梗塞で倒れて入院し,付き添いに頼んだ家政婦がAの過大な要望に耐えられなかったため,Cは,少なくとも3か月間はAの入浴中の世話をし...
2021年12月27日 相続税申告おやくだち
相続の寄与分とは何ですか?
「相続の寄与分とは何ですか?」という問い合わせがあります。 寄与分がある者の相続分 共同相続人中に、被相続人の財産の維持又は増加につき特別の寄与をした者があるときは、その者の寄与分を考慮して相続分を修正します(民法904の2⦅寄与分⦆)。 この特別の寄与とは、被相続人の事業に関する労務の提供又は財産上の給付、被相続人の療養看護その他の方法により被相続人の財産の維持又は増加に係る特別の寄与をいいます...
2021年12月26日 相続税申告おやくだち
生前に贈与を受けていた相続人の相続額はどうなるのか?
「生前に贈与を受けていた相続人の相続額はどうなるのか?」という問い合わせがあります。 特別受益者の相続分 共同相続人の中に、被相続人から遺贈を受け、又は婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として贈与を受けた者(特別受益者)があるときは、これらの遺贈、贈与を考慮して相続分を修正します(民法903⦅特別受益者の相続分⦆)。 遺贈や生前贈与による特別受益があった場合には、「被相続人が相続開始の時...
2021年12月25日 相続税申告おやくだち
相続人の相続権を無くすことはできますか?
「相続人の相続権を無くすことはできますか?」という問い合わせがあります。 相続人の排除 廃除事由がある場合において、被相続人自らの請求(遺言も可能)に基づいて、家庭裁判所が推定相続人(相続が開始した場合に相続人となるべき者)の相続権を剥奪する制度をいう(民法892⦅推定相続人の廃除⦆)。 なお、廃除の対象者は、遺留分を有する推定相続人(被相続人の子及びその代襲者、直系尊属並びに配偶者)に限られる。...
2021年12月24日 相続税申告おやくだち
相続人が異母兄弟だけの時の相続はどうなるの?
「相続人が異母兄弟だけの時の相続はどうなるの?」という問い合わせがあります。 「全血」と「半血」の兄弟姉妹 父母の双方を同じくする兄弟姉妹を「全血の兄弟姉妹」といい、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹を「半血の兄弟姉妹」といいます。 法定相続分 兄弟姉妹が数人あるときは、兄弟姉妹の法定相続分を均分します。 ただし、父母の一方を同じくする兄弟姉妹(半血兄弟姉妹)の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟...
2021年12月23日 相続税申告おやくだち
相続欠格の事由は何ですか?
「相続欠格の事由は何ですか?」という問い合わせがあります。 相続の欠格 欠格事由に該当する相続人の相続権を、何らの手続を経なくとも当然に剥奪する制度を言います(民法891⦅相続人の欠格事由⦆)。 5つの欠格事由 ①故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたため、刑に処せられた者 ②被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しな...

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