「源泉徴収税額表」 は、 企業が従業員の給与や賞与から差し引く所得税額(源泉徴収税)を計算するために使用する表です。
この表を基に、給与額や扶養親族の数に応じた正確な税額を求めることができます。年末調整や給与計算における「源泉徴収税額表」の適用誤りに注意しましょう。
「源泉徴収税額表」には、「月額表」「日額表」「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」があり、給与等の支給方法に応じて、次のように使用します。
次のような給与について使用します。
◎月ごとに支払うもの
◎半月ごと、10日 (旬)ごとに支払うもの
◎2か月ごとや3か月ごとなど、月の整数倍の期間ごとに支払うもの
次のような給与について使用します。
◎毎日支払うもの
◎週ごとに支払うもの
◎日割りで支払うもの
◎日雇賃金
賞与(ボーナス)について使用します。
※ただし、前月中に給与の支払いがない場合または賞与の金額が前月中の給与の金額の10倍を超える場合には、 「月額表」 を使用します。
「扶養控除等申告書」の提出の有無等に応じて「源泉徴収税額表」の「甲欄」「乙欄」「丙欄 (日額表のみ)」を適用します。「甲欄」「乙欄」を正しく適用しましょう。
「扶養控除等申告書」は勤務先のうち1か所にしか提出できず、これを提出した従業員やパート・アルバイトに支払う給与について使用します。
「甲欄」を使用することで、扶養 控除等の控除を踏まえた税額になります。
「扶養控除等申告書」を提出していない従業員、例えば、複数の勤務先から給与を受け取っている人等が該当します。
扶養親族等の申告がないため、税額は「甲欄」よりも高くなります。
日雇賃金の人、あらかじめ雇用期間が2か月以内と決まっている日給や時間給で働くパート・アルバイトについて使用します。
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