社会保険とは何か？

社会保険とは、日本において国民の生活を保障するための公的な保険制度の総称です。病気・ケガ・老後・失業・介護など、人生で起こりうるリスクに対して、必要な給付を受けられるようにする仕組みです。加入は原則として義務であり、会社員や自営業者など立場に応じて異なる保険に加入します。

■ 社会保険の5つの柱

保険の種類	内容	対象となるリスク
健康保険	病気やケガの医療費を一部負担してくれる。出産手当金や傷病手当金もあり。	医療、出産、休業
厚生年金保険	老後の年金や、障害・死亡時の遺族年金などを支給。	老齢、障害、死亡
介護保険	要介護認定を受けた高齢者などに、介護サービスの費用を一部助成。	高齢による介護
雇用保険	失業した際に失業給付（基本手当）を支給。育児休業や介護休業の給付も。	失業、育児・介護休業など
労災保険	業務中や通勤中のケガ・病気・死亡に対して補償を行う。	業務災害、通勤災害

立場	加入する社会保険
会社員・公務員	健康保険、厚生年金保険、介護保険（40歳以上）、雇用保険、労災保険
自営業者	国民健康保険、国民年金（※社会保険とは別の区分）
パート・アルバイト	勤務条件により、一定以上であれば会社員と同様に加入

社会保険は「相互扶助（助け合い）」の考え方に基づいており、困ったときに安心して生活できる社会を支える基盤です。もし加入していなければ、高額な医療費や老後の生活資金、失業時の収入源をすべて自己負担する必要があり、大きなリスクとなります。