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2023年12月05日 会社経営おやくだち

自社の「必要利益」をしっかり認識しよう(1/3)

「経常利益」は、限界利益から固定費を引いた残りで、経営の総合的な成果、いわば社長の「最終成績」ともいえる数字です。自社にとって必要な利益をしっかり認識した上で、期末に黒字化できるよう、毎月の業績管理で自社の経営状態を把握しましょう。

「経常利益」とは?

固定費をしっかりと管理できたのか、自社にとって十分な限界利益を確保できるような戦略を実行できたのか――。「経常利益」はそのような社長の努力が表れる数値です。

経常利益は、会社が行っているすべての事業活動によって得られる利益でもあります。決算では、よく「増収増益」「増収減益」などという表現をしますが、この「益」の部分にあたります。

例えば、売上が「増収」であったとしても、営業活動や仕入原材料等にお金をかけすぎれば「減益」になってしまう場合があります。そのため、企業の営業力や収益性を評価する指標としても用いられます。

下表は、通常の損益計算書を模式的に表したものです。

経常利益 営業利益 総売上高
-)売上原価
1️⃣売上総利益
-)販売費及び一般管理費
2️⃣営業利益
営業外損益 +)営業外収益
-)営業外費用
3️⃣経常利益
特別損益 +)特別利益
-)特別損失
4️⃣税引前当期純利益
-)法人税、住民税及び事業税
5️⃣当期純利益

損益計算書には、会社にとって重要な1️⃣から5️⃣で示す「5つの利益」があります。

このうち、3️⃣経常利益は企業の稼ぎ出す力を表している数値となります。 経営を安定的に継続していくために毎期、黒字化を目指していくことは非常に大事です。

災害による損失等の臨時的な損益がなければ4️⃣税引前当期純利益に直結し、「法人税、住民税及び事業税」を差し引いて5️⃣当期純利益が計算されます。

澤田匡央税理士事務所・事務所通信1月号を参照して作成。

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