「良い人を採用したいけれど、なかなか見つからない…」 と、 人材採用について悩まれている社長も多いのではないでしょうか。
そうした社長にお知らせしたい採用手法が、近年注目されている「リファラル採用」です。
その特徴と注意点をご紹介します。
中小企業が新たに社員を採用しようとする場合、ハローワークや求人広告の掲載、ある いは就職・転職サイトの活用などが一般的ではないでしょうか。
しかし近年、 特に若い世代の労働人口が減少しており、 採用に関する競争率は格段に高くなっています。 そのため、 募集をしても採用に至らない、中には応募すらない――といった厳しい現状があります。
こうした中、 中小企業でも比較的取り組みやすい新たな採用手法として注目され始めているのが「リファラル採用」です。
リファラルとは 「推薦」 「紹介」という意味で、社員等に知人・友人を紹介してもらい、 入社につな
げるというもの。
「縁故採用」と似ています が、リファラル採用と縁故採用では、 「対象人材」「採用されないこともある」 「会社の制度として整っているかどうか」という点で、 相違が見られます。
リファラル採用の最大の特徴は、 対象とな る人材に直接アプローチができる点です。 そ
のメリットは以下のとおりです。
◎大企業や同業他社等との競合を避けられる
◎採用にかかるコストを削減できる ◎転職活動はしていないが、潜在的に転職を考えている人材にアプローチできる
◎経営理念や社長の考え方に合致する人材を採用できる
◎幹部社員だけでなく、一般社員も経営者の目線で採用に関われるなど
ハローワークやWeb求人サイト等は多くの人に見てもらえる一方、知名度の高い大企業や地元の同業他社等と競合するため、人材の奪い合いになってしまいます。
そうした事態を避けられるリファラル採用は、 中小企業こそ試す価値があるといえます。
一方で、 リファラル採用には次のようなデメリットもあるため、導入する際には注意が必要です。
◎候補者が別の会社で働いている場合、入社までに時間がかかる場合が多い
◎選考の結果不採用とした場合、紹介した社員への説明などのフォローが求められる
◎紹介した社員との関係によって、入社後の 配置などに配慮が必要な場合がある
◎紹介した社員が退職した場合、リファラル採用で入社した社員も一緒に退職してしまうおそれがある など