「健康」な会社の貸借対照表(B/S) は、資金が潤沢で自己資本が充実しており、人の身体に例えると「筋肉質」といえます。
黒字経営によって利益を内部留保し、筋肉質の会社をめざしましょう。
「筋肉質」の会社のB/Sは、下図のように流動資産(特に現金預金) や自己資本が大きく、自己資本の範囲内で固定資産を保有できており、資金繰りも安定してバランスの良い状態といえます。資産の中にも不良債権、不良在庫、 不要な機械設備、 含み損を抱える資産等がなければ、いわば 「健康体」です。
一方で、 下図のB/Sのように、固定資産が固定負債(長期借入金等)と純資産(自己 資本)の合計を超えて大きく膨らみ、 それに伴って流動負債が流動資産を大幅に上回っているような状態であれば、 「不健康」な会社といえます。 資金繰りが不安定で、自己資本の割合も小さいため借入金に頼らざるを得ない経営となっています。 加えて、 滞留売掛金等の不良債権、 不良在庫、 遊休設備、 含み損 を抱える資産等の不良資産を抱えていると、 実質的な債務超過になりがちです。そうなると金融機関からの信頼度は低下し、 新たな借入れも難しくなってしまいます。
まずは自社のB/Sをチェックし、課題があれば改善しましょう。 その上で、 自己資本が充実した「筋肉質」 の会社をめざしましょう!