「健康」な会社の貸借対照表(B/S) は、資金が潤沢で自己資本が充実しており、人の身体に例えると「筋肉質」といえます。
黒字経営によって利益を内部留保し、筋肉質の会社をめざしましょう。
黒字決算によって利益を計上し、 法人税等 の納税を行ったあとの利益部分が内部留保となり、返済不要な自己資本 (B/S上の純資産)として、蓄えられることになります。 黒字決算を続けて内部留保を増やすことで会社の資金は潤沢になります。
自己資本が充実すれば、 借入金への依存度が小さくなり、会社の財務が安定します。経済の急激な変化や、 パンデミック・災害のよう な危機への対応力も向上します。 借入れによる資金調達をせずに設備や新事業への投資のほか、 昇給など従業員の処遇改善に使うことも可能になります。
総資本 (負債 + 純資産)に占める純資産の割合を示す自己資本比率は、 30%以上が理想です。『令和6年版TKC経営指標(BAST)』 によれば、 全産業における黒字企業平均は45.5%になっています。