「健康」な会社の貸借対照表(B/S) は、資金が潤沢で自己資本が充実しており、人の身体に例えると「筋肉質」といえます。
黒字経営によって利益を内部留保し、筋肉質の会社をめざしましょう。
事業を円滑に進めるため、あるいは設備投資を行うためには資金が必要です。
資金を増加させる方法は次の3つです。
①資本金を増やす (増資する)
②金融機関等から借り入れる
③黒字決算によって利益を内部留保する
①資本金を増やす方法は、 自社への出資者がいなければならず、 出資者からは出資の見返りとして配当を求められることになります。
多くの中小企業は、 ②金融機関等から借り入れる、 ③黒字決算によって利益を内部留保する、 の方法によって資金を増やすことになります。 ただし、②については、 利息を含めた元本返済が必要なため、 月々の返済額が多ければ資金繰りが苦しくなります。 また、 金融機関は返済能力を重視しており、 返済が約定通りにできる (=信用のおける) 会社でなければ、融資を受けることすら難しくなっています。 役員個人からの借入れも考えられますが、その財源には限度があります。
こうしたことから、③黒字決算によって利益を内部留保する方法が、 もっとも確実に資金を増やす方法になるといえるのです。