商品、製品、 仕掛品、 原材料等の棚卸資産は、会社の資金が形を変えた大切な財産。
知らぬ間の消失や陳腐化、破損は財産の喪失であり、経営に大きな影響を及ぼします。
そのため、定期的な 実地棚卸による在庫管理は必須。 「棚卸」 の重要性をあらためて考えてみましょう。
月末・期末に慌てないためにも、日頃から次の3つを実施しておきましょう。
商品受払帳等に、 商品の入出庫に関する情報 (商品の名称、単価、数量、仕入日、販売日、在庫数等)を記録し、日常的に帳簿上の在庫を管理・把握しておきましょう。
日常の受払管理をしていない消耗品等であっても、経常的に消費する数量を超えて保管している場合などは、貯蔵品 (棚卸資産)として計上する必要があります。
自社にとって、どの範囲まで棚卸資産の対象とすべきかをあらかじめ確認しておきましょう。
決算時には必ず実地棚卸を行いますが、定期的な実施 (毎月、あるいは少なくとも3か月に1 回の頻度)が理想的です。
定期的な実地棚卸によって決算時の棚卸作業が効率化できる上、在庫管理がより一層正確になります。
倉庫内は定期的に清掃し、 キレイにしておくことを心がけましょう。
また、 商品等の配置ルールを決め、整理整頓しておくと、「どこに」「どの商品がどれだけあるか」 が一目瞭然になります。
日頃から倉庫が整理整頓されていれば、 ①受発注管理がしやすくなる ②入出庫時のミス防止や作業を効率化できる ③実地棚卸の作業がスムーズに行えるーーーといったことにもつながります。