将来の老後資金を自身で積み立てて育てる年金制度、 個人型確定拠出年金「iDeCo」 (イデコ)。
令和7年度税制改正において見直されたポイントを解説します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、国民年 金や厚生年金等の公的年金に上乗せする年金制度の1つです。
加入は任意で、加入者は、自身で設定し た掛金を拠出し、 その掛金を元手に自ら選ん金融商品で運用。 運用益を含めて積み立てた年金資産は、原則60歳から受け取ることができます。
iDeCoは、
ところが、そのような請求書のやりとりは、実は受け取り側(買い手側)にとってはそこまで効率化につながっていないのが実情です。
それは、
①拠出した掛金の全額が所得控 除の対象となる
②運用益も非課税で再投資できる(通常、金融商品を運用すると運用益に税金がかかる)
③受取時にも控除 (公的年金等控除・退職所得控除)が設けられている
といった税 制優遇措置が講じられています。
老後の資産形成の一助となる年金制度とし て、確定拠出年金法に基づいて平成14年(2002年) 1月から制度運用がスタートし、現在、約354万1,000人が加入しています(国民年金基金連合会、 令和6年12月現在)。
働き方やライフコースが多様化する中、老後に向けた資産形成をより一層促進する観点から、令和7年度税制改正において、iDeCo の毎月の拠出限度額が引き上げられます(確定拠出年金法等の改正が前提であり、引き上げの具体的時期は未定/令和7年2月1日現在)。
現行制度では、第2号被保険者(会社員等)の場合、勤務先の企業年金(企業型確定拠出年金: 企業型DC) の有無によって拠出限度額に差があります。企業年金に加入していない会社員の場合、iDeCoの拠出限度額は月額2万3,000円まで。そして、企業年金に加入している会社員の場合、iDeCoへの拠出限度額は 月額2万円まで、かつ企業年金の拠出額との合計拠出限度額は月額5万5,000円までで、公平性が課題となっていました。
今回の税制改正では、そうした差異を是正するため、企業年金と共通の拠出限度額に一本化。その上で共通拠出限度額が7,000円引き上げられ、企業年金の有無にかかわらず、第2号被保険者の拠出限度額は、共通で月額6万2,000円となります。 企業年金に加入している人にとっては、「iDeCo+企業年金」の合計拠出限度額が月4万2,000円の増額、企業年金に加入していない人にとっては、 拠出限度額が月3万9,000円の増額となります。
また、第1号被保険者(自営業者やフリーランスの人)の場合、現行制度ではiDeCoと国民年金基金等との合計拠出限度額は6万8,000円までとなっていましたが、今改正により全体で7,000円引き上げられ、月額7万5,000円となります。
※なお、第3号被保険者についての改正はありません。