日々発生する経理業務。
ついつい、忙しさにかまけて「これくらい大丈夫かな」 「まあ、いいか」という思いが頭をよぎったことはありませんか?
そうした小さな油断は、会社の大きな損失につながることもあります。
あらためて経理の 「きほん」 を見直してみましょう。
経理処理を適時に正確に行うためには、経営者を含め全社員の協力が必要不可欠です。次のことを周知し、徹底してもらうよう促しましょう。
時間が経つと、領収書は紛失しやすく、記憶もあいまいになります。経費や旅費については、長くても2週間以内の精算を求めましょう。
交際費や会議費等の領収書には、取引先名、 人数、 何のための支出かなど、摘要をもれなく正確に記載してもらいましょう。
インボイス等に該当する領収書・請求書等 の場合、 仕入税額控除を適用するための記載事項が網羅されているか、 経理に回す前にあらかじめ担当者に確認してもらいましょう。
不備がある場合には、 取引先等に再発行等の依頼をするよう、 担当者に伝えましょう。
費用と収益は、発生主義に基づいて計上すること (費用収益対応の原則)の重要性について周知しましょう。
まずは、 1 毎月の費用の締日2 毎月の収益を認識するタイミング(出荷基準・納品基準・検収基準等)――について、社内のすべての担当者がしっかり理解していることが重要です。
場合によっては、請求書の発行を早めてもらうなど、必要に応じて取引先の協力をいただけるよう、 担当者に依頼しましょう。
仕入と売上の計上タイミングが月をまたぐと、月次の利益がブレてしまいます。