「固定費」とは、売上高の増減にかかわらず会社を維持するために必要な費用で、それをどう管理するかは「経営者の腕の見せどころ」です。適切に管理するためには、まず会社にとってその 支出は本当に必要か、その支出額は適正なのかを把握することが大切です。
「固定費」は、売上高から変動費を差し引き、残った限界利益でまかないます。つまり、限界利益よりも固定費のほうが少なければ黒字、多ければ赤字となります。これは「限界利益の伸び以上に固定費が増えていれば赤字に近づいている」ということでもあります。固定費を確認する際には注視しましょう。
固定費には次のようなものがあります。
人件費、福利厚生費、地代家賃、修繕費、水道光熱費、旅費交通費、通信費、広告宣伝費、租税公課、支払利息、減価償却費など
多くの企業では近年、水道光熱費の値上がりや賃金アップなどにより、固定費が増加傾向にあります。そうした中で適切な固定費の管理は、今後の会社の維持・成長に欠かせない社長の重要な仕事といえるでしょう。