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2024年03月08日 会社経営おやくだち

会社の災害対応

令和6年能登半島により被害に遭われたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
近年、日本では地震をはじめ、気候変動の影響で自然災害の頻度や強度が増加していることが観測されています。
特に、平均気温の上昇や大雨の頻度の増加が顕著であり、これに伴い豪雨、洪水、土砂災害などの気象災害が毎年のように発生しています​​。
また、日本近海の海域平均海面水温が100年間で1.24℃上昇しており、これが台風の勢力拡大に影響を与え、台風による被害の拡大のおそれがあることが指摘されています​​。

会社を経営する立場で災害が発生した場合、真っ先に行うべきことは以下の通りです。

1.従業員の安全確認と保護: 従業員は会社の最も重要な資源であり、彼らの安全を確保することが最優先事項です。連絡網や安全確認システムを用いて、全従業員の安否を把握し、必要に応じてサポートや指示を提供します。
2.会社の資産の状況確認: 事業継続性を評価するためには、オフィスビル、生産施設、在庫、ITシステムなど、会社の重要な資産の損害状況を迅速に把握することが重要です。これにより、復旧の優先順位を決定し、必要なリソースの配分を行います。
3.顧客の安否確認とコミュニケーション: 特にサービス業や長期的なビジネス関係にある企業では、顧客の安全と事業に与える影響を考慮し、顧客とのコミュニケーションを維持することが重要です。顧客への影響を最小限に抑え、必要なサポートを提供するための計画を立てます。
4.情報収集と共有: 災害の状況、公共の安全情報、交通情報などを正確に把握し、これらの情報を従業員や関係者に速やかに共有します。混乱を避けるため、情報は一元化して伝えることが重要です。
5.緊急対応計画の実行: 事前に策定しておいた緊急対応計画や事業継続計画(BCP)に従い、必要な対応を行います。これには、緊急避難の実施、代替オフィスの利用、重要業務の継続などが含まれます。
6.関係者とのコミュニケーション確保: 従業員、顧客、取引先、地域社会など、関係者とのコミュニケーションを維持し、進捗や対応策について定期的に情報を提供します。

従業員の安全を確保することは人道的な観点だけでなく、事業の早期復旧と継続のためにも不可欠です。
また、会社の資産と顧客の状況を把握し、適切に対応することで、災害からの回復を図り、事業の継続性を保護します。

澤田匡央税理士事務所・事務所通信4月号を参照して作成。
内閣府のホームページhttps://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r05/index.htmlを参照して作成

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