パソコンの廃棄前の安全なデータ消去方法
事業や業務で使用していたパソコン(当事務所ではPanasonic製ノートパソコン「レッツノート」を使用)を廃棄する際、重要なのがハードディスク内のデータを完全に消去することです。
データが残ったまま廃棄すると、個人情報や機密情報の漏洩につながる恐れがあります。
ここでは、無料で利用できる「ハードディスク消去ツール(wipe-out)」を使用し、安全にディスクを初期化する方法をご紹介します。
準備するもの
- 対象のレッツノート本体
- ハードディスク消去ツール(例えば「wipe-out」)のISOイメージを焼いたDVD
- USB接続の外付けDVDドライブ(光学ドライブ)
- インターネット接続が可能な別のパソコン(「wipi-out」のダウンロードと焼き込み用)
手順
1. wipe-outをダウンロード
Network Users’ Group「wheel」の公式サイトより「wipe-out」のISOイメージファイルをダウンロードします。
2. ISOファイルをDVDに書き込む
ダウンロードしたISOファイルを、書き込み機能付きのPCでDVDに書き込みます。Windows標準機能やフリーのライティングソフトを利用してください。
3. レッツノートに外付けDVDドライブを接続
レッツノート本体にUSB接続のDVDドライブを接続し、DVDを挿入します。
4. USBドライブから起動
レッツノートの電源を入れた直後に「F2」キーまたは「Del」キーを押して、BIOSを起動し、起動デバイス選択画面で、外付け光学ドライブを選択し、再起動します。
5. wipe-outを起動し、ハードディスクを消去
DVDからOS:FreeBSDが起動し、プログラムwipe-outの画面が表示されたら、画面の案内に従ってハードディスクを完全消去します。消去方式は「ゼロ書き込み」や「乱数書き込み」などを選択できます。
6. 消去完了後、本体を廃棄
消去が完了したら、パソコンの電源を切り、業者や自治体の規定に従って機器本体を安全に廃棄します。
まとめ
パソコンを廃棄する際は、ただ処分するのではなく、データ消去という「情報セキュリティ対策」が欠かせません。
中小企業や士業事務所においても、顧客情報や帳簿データの漏洩リスクを未然に防ぐため、正しい初期化手順を実践しましょう。
ご不明な点がございましたら、当事務所までお気軽にご相談ください。








