「後継者教育は、どのように行えばよいですか?」という質問があります。
後継者を選定した後には、社内・社外教育をして、来るべき承継に備えましょう。
自社の置かれた状況により取るべき手段は異なりますが、円滑な事業承継のためには意識的な後継者の育成が不可欠です。具体的には、次のようなものがあります。
教育例 | 効果 | ||
① | 各部門をローテーションさせる | → | 経験と知識の習得 |
自社の各分野(営業・財務・労務等)をローテーションさせることにより、経験と必要な知識を習得させることができます。 | |||
② | 責任ある地位に就ける | → | 経営に対する自覚が生まれる |
経営幹部等の責任ある地位に就けて権限を委譲し、重要な意思決定やリーダーシップを発揮する機会を与えましょう。 | |||
③ | 現経営者による直接指導 | → | 経営理念の引継ぎ |
指導内容は経営上のノウハウ、業界事情にとどまらず経営理念の引き継ぎまで行われます。 |
教育例 | 効果 | ||
① | 他社での勤務を経験させる | → | 人脈の形成・新しい経営手法の習得 |
人脈の形成や新しい経営手法の習得が期待でき、自社の枠にとらわれず、アイデアを獲得することもでき ます。 | |||
② | 子会社・関連会社等の経営を任せる | → | 責任感・資質の確認 |
子会社・関連会社等がある場合は、一定程度実力が備わった段階で、それらの会社の経営を任せてみま しょう。この経験は、経営者としての責任感を植え付け、資質を確認する上で最適な機会です。 | |||
③ | セミナー等の活用 | → | 知識の修得、幅広い視野を育成 |
企業経営者の二世等を対象とした外部機関によるセミナーがあります。経営者に必要とされる知識全般を 修得でき、後継者を自社内に置きつつ、幅広い視野を育成することができます。 |
この会社、誰に継がせようか? と思ったら…
円滑な事業承継のためには、後継者問題や財務・相続対策、法人化など様々な準備に早く取り組むことが必要です。