近年,相続登記がされていないことなどにより,所有者が分からない土地が数多く存在するという問題が顕在化しています。いわゆる「所有者不明土地問題」です。所有者が不明な土地の総面積は、九州本土を上回るといわれています。
不動産の相続登記が放置されると,所有者の把握が困難となり,結果,所有者不明の空き家が増加する大きな要因となり、老朽化により家屋が倒壊する、まちづくりの妨げになるなど多くの社会問題につながっています。
「相続登記」とは、正確には,「相続による所有権登記」といいます。土地や建物の所有者が亡くなった場合に,その土地や建物の名義を,亡くなった方から遺産を引き継いだ方(相続人)へ変更する手続のことです。
トラブルを未然に防ぐためにも,早めに相続登記をしましょう。
相続登記は,土地や建物の所在地を管轄する法務局に申請することが必要です。
・戸籍謄本を取り寄せ,法定相続人を確認する。
・誰がどの遺産を相続するか決めて書類を作成する。
・新しく所有者になる相続人の住民票を取り寄せる。
・登録免許税分の収入印紙を購入する。
・登記申請書を作成する。・・・・などなど