年末調整の季節になりました。業務をスムーズに進めるためには、事前の準備も大切です。従業員に、記入・提出の際の注意点をしっかり整理して伝えましよう。また、事務仕事や書類仕事が増える機会ですので、年末調整事務の電子化の推進についても検討してみましょう。
令和4年の年末調整から、社会保険料控除証明書と、小規模企業共済等掛金控除証明書の電子データによる提出が可能となる改正がされています。
また、生命保険会社や損害保険会社によっては、今年の年末調整から新たに保険料控除証明書の電子データによる提出に対応している場合があります。
年末調整の電子化については年々整備が進められていますので、毎年最新情報を確認しておきましよう。
各種控除証明書の電子データでの提出のた めには、従業員本人がマイナンバーカードを取得し、保険会社等とマイナポータルとの連携を行う必要があります。また、会社は給与システムを導入し、年末調整の業務を電子化 している必要があります。電子化は、ソフト ウェアの導入など準備が必要となりますが、以下のようなメリットがあります。
①控除証明書等を電子データで提出することで、記入や計算が自動化され、手間やミスの削減につながる
②控除額の検算や控除証明書との突き合わせなど、各種の確認作業が不要になる
年末調整は、確実で適正な納税のための重要な作業です。事務負担の軽減のため、電子化も検討しましよう。
電子化や事務の省力化について、ぜひ当事務所にご相談ください。