年末調整の季節になりました。業務をスムーズに進めるためには、事前の準備も大切です。従業員に、記入・提出の際の注意点をしっかり整理して伝えましよう。また、事務仕事や書類仕事が増える機会ですので、年末調整事務の電子化の推進についても検討してみましょう。
年末調整では、主に下表の6種類から必要なものを提出してもらいます。このうち「基礎控除申告書」「配偶者控除等申告書」「所得金額調整控除申告書」は兼用棣式です。
申告書の種類 | 提出が必要な人 | |
兼用様式 | 基礎控除申告書 | 年末調整の対象となるすべての人(給与収入が2,000万円以下の人など)。 |
配偶者控除等申告書 | 生計を一にする配偶者がおり、配偶者控除又は配偶者特別控除を受ける人。 | |
所得金額調整控除申告書 | 給与収入850万円超で、本人・同一生計配偶者・扶養親族の誰かが特別障害者か、扶養親族が23歳未満の人。 | |
扶養控除等申告書 | 年末調整の対象となるすべての人(既に提出している場合も、内容の確認が必要)。 | |
保険料控除申告書 | 生命保険料控除や地震保険料控除などを受ける人。 | |
住宅借入金等特別控除申告書 | 住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用2年目以 降の人。 |