「打ち合わせの日程が決まったのに、カレンダーへ登録するのを忘れてしまった」
「決算や税金の納付期限など、複数の予定を一つずつ入力するのが面倒」
と感じることはないでしょうか。
税務や経営の現場では、打ち合わせ、申告期限、納付期限、給与計算、資料提出など、
多くの予定を管理する必要があります。
このようなときに便利なのが、GoogleのAIサービス「Gemini」です。
Geminiへ文章や音声で予定を伝えると、連携したGoogleカレンダーへ予定を登録できます。
さらに、そのGoogleカレンダーをiPhoneの標準カレンダーと同期しておけば、
iPhoneからも同じ予定を確認できます。
この記事では、Gemini、Googleカレンダー、iPhone標準カレンダーを連携し、
スケジュール管理を効率化する方法を分かりやすく解説します。
1.全体の仕組み
今回利用する仕組みは、次のような流れです。
- Geminiへ予定の内容を伝える
- GeminiがGoogleカレンダーへ予定を作成する
- Googleカレンダーの予定をiPhone標準カレンダーへ同期する
Googleカレンダーが予定の保存先となり、
Geminiは予定登録の入力を補助します。
iPhoneの標準カレンダーは、Googleアカウントと同期して予定を表示します。
Geminiから予定を登録するGoogleアカウントと、
iPhoneに追加するGoogleアカウントは、原則として同じものを使用してください。
異なるアカウントを設定すると、iPhone側に予定が表示されない原因になります。
2.この方法でできること
GeminiとGoogleカレンダーを連携すると、例えば次のような操作ができます。
- 日時と予定名を文章で伝えて予定を作成する
- 会話の内容を基に予定を登録する
- メールや案内文から日時を読み取って予定にする
- 登録済みの予定を検索する
- 予定の日時や名称を変更する
- 不要になった予定を削除する
- 複数の予定をまとめて作成する
予定を登録した後は、GoogleカレンダーまたはiPhoneのカレンダーで内容を確認し、
必要に応じて場所、参加者、説明、通知などを追加します。
3.事前に準備するもの
利用を始める前に、次のものを準備します。
- Googleアカウント
- Geminiを利用できる環境
- Googleカレンダー
- iPhone
- インターネット接続
Geminiでカレンダーを操作するには、
Geminiへログインし、Google Workspaceとの連携を有効にする必要があります。
また、利用状況やアカウントの種類によって、表示される項目や利用できる機能が異なる場合があります。
4.GeminiとGoogleカレンダーを連携する
まず、GeminiがGoogleカレンダーを利用できるように設定します。
パソコンでの基本的な流れ
- ブラウザでGeminiを開きます。
- Googleカレンダーで使用するGoogleアカウントにログインします。
- Geminiへ「Googleカレンダーに予定を追加して」などと入力します。
- Google Workspaceが未接続の場合は、表示される案内に従って接続します。
- 必要な権限や設定内容を確認して連携を完了します。
Geminiの設定画面に「接続済みのアプリ」などの項目が表示される場合は、
Google WorkspaceまたはGoogleカレンダーが有効になっているか確認します。
GeminiでGoogleカレンダーを利用するには、
GeminiとGoogleカレンダーで同じGoogleアカウントを使用しているか確認してください。
会社用と個人用など、複数のGoogleアカウントを使用している場合は特に注意が必要です。
5.Geminiへ予定を登録するよう指示する
連携が完了したら、Geminiへ予定の内容を文章で伝えます。
基本的な指示例
「2026年8月7日の午後2時から午後3時30分まで、
〇〇株式会社との決算事前打ち合わせをGoogleカレンダーに追加してください。」
日時、予定名、開始時刻、終了時刻を明確に伝えると、
Geminiが内容を理解しやすくなります。
より確実に伝える指示例
「@Google Calendar
2026年8月7日(金)の14時から15時30分まで、
『〇〇株式会社 決算事前打ち合わせ』という予定を追加してください。」
複数のサービスを連携している場合は、
「@Google Calendar」または「Googleカレンダーに」と明示すると、
予定登録の意図が伝わりやすくなります。
※スマホでの利用なら「音声入力」がおすすめ
移動中や打ち合わせ直後など、キーボード入力が手間な場合は、
Geminiアプリやブラウザ版Geminiのマイクアイコンをタップし、
「明日14時から〇〇社と打ち合わせをGoogleカレンダーに追加して」
のように話しかけるだけでも、予定をスムーズに作成できます。
営業先からの帰社中や外出先でも素早く予定を登録できるため、
登録漏れの防止にも役立ちます。
Geminiが予定の候補や登録結果を表示したら、
日付、時刻、予定名、登録先のカレンダーを必ず確認してください。
6.メールや案内文を貼り付けて予定を作成する
取引先から届いた日程調整メールや、研修会の案内文をGeminiへ貼り付け、
その内容から予定を作成することもできます。
指示例
「以下の案内文から開催日時と会場を読み取り、
Googleカレンダーに研修予定として追加してください。
【案内文を貼り付け】」
長い文章から日時を探して手入力する必要がなくなるため、
打ち合わせ、研修、相談会などの予定登録に便利です。
メール本文には、氏名、メールアドレス、電話番号、契約内容などの
個人情報や機密情報が含まれることがあります。
必要な部分だけを貼り付け、不要な個人情報は削除してから利用しましょう。
7.複数の予定をまとめて登録する
複数の予定を一度に指示することもできます。
経理業務での指示例
「次の予定をGoogleカレンダーに登録してください。
・8月3日 午前9時から10時 給与計算資料の確認
・8月4日 午前9時から10時 請求書の発行
・8月5日 午前9時から10時 源泉所得税の納付確認」
複数の予定を登録する場合は、
各予定の日付、開始時刻、終了時刻、予定名を箇条書きにすると分かりやすくなります。
登録後は、予定の重複や日付の読み違いがないか、
Googleカレンダー上で確認してください。
8.GoogleカレンダーをiPhone標準カレンダーへ同期する
次に、Geminiが登録したGoogleカレンダーの予定を、
iPhoneの標準「カレンダー」アプリでも確認できるようにします。
iPhoneでの設定手順
- iPhoneの「設定」を開きます。
- 「アプリ」をタップします。
- 「カレンダー」をタップします。
- 「カレンダーアカウント」または「アカウント」をタップします。
- 「アカウントを追加」をタップします。
- 「Google」を選択します。
- Geminiで使用しているGoogleアカウントへログインします。
- 同期項目の「カレンダー」をオンにします。
- iPhoneの「カレンダー」アプリを開きます。
- 画面下部の「カレンダー」をタップし、対象のGoogleカレンダーにチェックが入っているか確認します。
設定後、Googleカレンダーへ登録した予定が、
iPhoneの標準カレンダーにも表示されます。
反映までに少し時間がかかる場合は、
カレンダーアプリを開き直すか、通信状態を確認してください。
9.iPhoneに予定が表示されない場合の確認事項
Googleアカウントが異なっていないか
Geminiが予定を登録したアカウントと、
iPhoneへ追加したGoogleアカウントが同じか確認します。
カレンダーの同期がオフになっていないか
iPhoneの設定からGoogleアカウントを開き、
「カレンダー」がオンになっているか確認します。
iPhoneのカレンダーで非表示になっていないか
iPhoneの「カレンダー」アプリを開き、
画面下部の「カレンダー」から対象のGoogleカレンダーへチェックを入れます。
別のGoogleカレンダーへ登録されていないか
複数のカレンダーを利用している場合、
Geminiが既定のカレンダーや別の共有カレンダーへ登録することがあります。
Googleカレンダー側で登録先を確認してください。
通信や同期に時間がかかっていないか
インターネット接続を確認し、
GoogleカレンダーとiPhoneのカレンダーを開き直します。
それでも表示されない場合は、iPhoneのGoogleアカウント設定を確認してください。
10.経理・税務業務での活用例
税金の申告・納付期限
- 源泉所得税の納付期限
- 消費税の中間申告・納付期限
- 法人税・消費税の申告期限
- 予定納税の納付期限
- 固定資産税などの納期限
月次経理
- 通帳・クレジットカード明細の回収
- 請求書の発行
- 給与計算資料の確認
- 領収書・証憑の整理
- 税理士事務所への資料提出
決算・年末調整
- 棚卸日の確認
- 決算資料の回収
- 保険料控除証明書の回収
- 扶養控除等申告書の提出期限
- 源泉徴収票の交付予定日
毎年または毎月繰り返す予定は、
Googleカレンダー側で繰り返し設定を追加すると、
継続的な期限管理に利用できます。
11.Geminiを使うときの注意点
登録内容を必ず確認する
Geminiは、日付や時刻、文脈を誤って解釈する可能性があります。
「来週の金曜日」「月末」「翌営業日」などの表現は、
基準日によって解釈が変わるため、具体的な年月日を伝える方が安全です。
重要な期限をAIだけに任せない
申告期限、納付期限、許認可の更新期限などは、
遅れると加算税、延滞税、権利の失効などにつながる場合があります。
AIによる予定登録だけに頼らず、正式な通知書や公的機関の案内でも確認してください。
個人情報や機密情報を入力し過ぎない
顧客名、個人番号、口座情報、給与額、取引内容など、
業務上の機密情報をそのまま入力しないよう注意します。
予定名は「A社打ち合わせ」「決算資料確認」など、
必要最小限の表現にする方法もあります。
参加者や詳細設定はカレンダーで確認する
Geminiのカレンダー操作には、アカウントや環境によって利用できない操作があります。
参加者、会議室、場所、通知、添付ファイルなどの設定は、
Googleカレンダーで最終確認・編集するのが確実です。
税理士事務所からのワンポイントアドバイス
経営や経理の現場では、予定の登録そのものよりも、
「登録を忘れないこと」と「期限前に確認できること」が重要です。
Geminiを利用すれば、文章や会話を基に予定を登録できるため、
手入力の負担を減らせます。
一方で、税務申告や納付期限などの重要な予定は、
AIの登録結果を人が確認する仕組みを残しておく必要があります。
例えば、次のような運用が考えられます。
- Geminiで予定を仮登録する
- Googleカレンダーで日付と内容を確認する
- 重要な期限には複数の通知を設定する
- 担当者だけでなく責任者もカレンダーを確認する
- 正式な期限管理表や税務ソフトと併用する
AIを「最終判断を任せる道具」ではなく、
入力や整理を補助する道具として使うことが、
安全な業務効率化につながります。
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澤田匡央税理士事務所では、
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まとめ
GeminiとGoogleカレンダーを連携すると、
文章や音声による指示を基に予定を登録できます。
さらに、GoogleカレンダーをiPhoneの標準カレンダーへ同期すれば、
Geminiで登録した予定をiPhoneからも確認できます。
便利な機能ですが、AIは日付や内容を誤って理解する可能性があります。
特に申告・納付期限などの重要な予定は、
登録後に必ずGoogleカレンダーで確認し、正式な資料と照合しましょう。
参考情報
- Google「Gemini Appsでカレンダーの予定を作成、管理する」
- Google「Googleカレンダーの予定をAppleカレンダーに追加する」
- Apple「iPhoneでカレンダーの設定を変更する」
※Gemini、GoogleカレンダーおよびiPhoneの画面表示・機能・設定手順は、
アプリやOSの更新、Googleアカウントの種類、管理者設定などによって異なる場合があります。







