防衛特別所得税(仮称)の創設
令和8年度税制改正は、「経済あっての財政」を基本方針として策定されました。
中小企業支援、設備投資の促進、物価高への対応など、日本経済の持続的成長と
国民生活の安定を両立させる内容となっています。
本記事は、「令和8年度税制改正の大綱」(令和7年12月26日閣議決定)および
「令和8年度 経済産業関係 税制改正について」(経済産業省公表資料)等を基に、
実務上のポイントを整理しています。
1.中小企業向け税制 ― 設備投資の大胆な促進
中小企業者等に対しては、「強い経済」の実現に向けた税制措置が講じられます。
特に設備投資を後押しする優遇措置の拡充・見直しが中心となります。
- 生産性向上設備への税額控除・特別償却の拡充
- GX(グリーントランスフォーメーション)投資への支援
- デジタル化・DX投資促進税制の見直し
これらの制度は、単なる節税ではなく、
将来の収益力向上を目的とした戦略的投資が前提となります。
・設備取得時期の検討(適用年度の確認)
・対象設備の要件該当性の事前確認
・経営力向上計画や認定取得の必要性
2.個人向け税制 ― 物価高への対応
個人所得課税については、物価上昇への対応として、
基礎控除額等の見直しが行われます。
- 基礎控除額の引き上げ
- 所得控除制度の物価連動的見直し
実質的な税負担の増加を抑制し、
家計の可処分所得を確保する趣旨となっています。
3.防衛特別所得税(仮称)の創設
防衛力強化に係る財源確保のため、
「防衛特別所得税(仮称)」が創設されます。
■ 制度概要
- 税率:所得税額に対し 1%
- 適用開始:令和9年分以後の所得税
なお、現行の復興特別所得税(2.1%)は
1%引き下げられるため、実質的な負担割合は変わりません。
ただし、課税期間は令和29年まで延長されます。
・源泉徴収税額計算への反映
・給与計算ソフトの設定変更
・確定申告書様式の改訂確認
4.今後の対応について
税制改正は「公布=即適用」ではありません。
施行日・経過措置・適用要件の確認が不可欠です。
当事務所では、
- 設備投資税制の適用判定
- 経営力向上計画の策定支援
- 個人・法人の税負担シミュレーション
- 改正内容に対応した給与計算体制の整備
など、実務に直結するサポートを行っております。
税制改正への対応は「事前準備」が重要です
改正内容の正確な理解と早期対応が、
企業の資金繰り・投資判断・税負担に大きく影響します。
詳細な制度内容や自社への影響については、
お気軽に当事務所までご相談ください。







