外出先・自宅・出張先など、社外のパソコンから「社内の共有サーバー(NAS・ファイルサーバー)」上のデータが必要になる場面があります。
本記事では、Chrome リモートデスクトップで社内PCに接続した後、メニューの「ファイルをダウンロード」機能で社外PCへ取り出す方法を、税理士事務所向けに分かりやすくまとめます。
重要:
社内データには顧問先資料・個人情報・マイナンバー等が含まれる可能性があります。
必ず社内規程(情報持ち出し・リモートアクセス・端末管理)に従って運用してください。
社外PCへの保存はリスクも伴うため、必要最小限・期限管理・暗号化などの対策を推奨します。
今回ご紹介する方法(結論)
社外PC →(Chrome リモートデスクトップ)→ 社内PCへ接続し、
Chrome リモートデスクトップのメニューから「ファイルをダウンロード」を使って必要なファイルを取り出します。
事前準備(必須チェック)
社内PC側(接続される側)
- 社内PCが起動していてインターネットに接続されている(スリープしない設定だと安心)
- Chrome リモートデスクトップのリモートアクセス設定が完了している(PIN設定済み)
- 共有サーバーへアクセスできる(例:
\\server\share または割り当てドライブZ:)
- Windowsアップデート・ウイルス対策ソフトが最新
社外PC側(操作する側)
- 信頼できる端末(できれば会社管理のPC)
- OS/ブラウザ/ウイルス対策が最新
- 公共Wi-Fi利用時は注意(可能ならテザリングやVPNを検討)
社内ルール(税理士事務所として)
- 顧問先資料を社外端末へ保存してよい範囲を明確化
- 保存が必要な場合は、暗号化・保存期限・削除手順まで決める
- マイナンバー等の特定個人情報は持ち出し方法を厳格化(原則持ち出し禁止等)
手順:Chrome リモートデスクトップの「ファイルをダウンロード」で取り出す
Step 1:社外PCから社内PCへ接続する
- 社外PCでChromeを開き、Chrome リモートデスクトップを起動します。
- 対象の社内PCを選択し、PINを入力して接続します。
Step 2:「ファイルをダウンロード」メニューを出す
社内PCの画面が表示されたら、ボタンを押してChrome リモートデスクトップのメニューを表示します。
次に、メニューの下の方にある「ファイルをダウンロード」をクリックします。

Step 3:エクスプローラでファイルを指定して開始する
「ファイルをダウンロード」をクリックすると、社内PC画面にエクスプローラが表示されます。
そこで取り出したいファイルを指定し、最後に「開始」ボタンを押します。
これで、指定したファイルが社外PCにダウンロードされます。
注意:
ダウンロード先(保存場所)は社外PC側になります。顧問先資料などの機微情報を保存した場合は、
作業完了後に削除し、必要に応じてゴミ箱も空にしてください。
可能なら「暗号化」「保存期限」「持ち出し記録」をセットで運用しましょう。
セキュリティを強化するチェックリスト
- Googleアカウントは二段階認証を必須にする
- PINは推測されにくいもの(使い回し禁止)
- 社外PCはディスク暗号化(BitLocker等)を有効化
- 社外PCの自動ロックを短時間で設定
- 公共Wi-Fiは避ける(利用時はVPN/テザリングを検討)
- 取り出したファイルは必要最小限、作業後に削除
よくあるトラブル
「ファイルをダウンロード」が見当たらない
- Chrome リモートデスクトップのメニューを開けているか確認(ボタンでサイドメニュー表示)
- 利用している環境(ブラウザ/アプリ)によって表示位置が異なる場合があります
共有サーバーの場所が分からない
- 社内PCで割り当てドライブ(例:
Z:)の有無を確認
\\server\share のUNCパスで開けるか確認
- 資格情報(ID/パスワード)の期限切れがないか確認
まとめ
Chrome リモートデスクトップは、社外から社内PCを操作できるだけでなく、
メニューの「ファイルをダウンロード」機能を使って社内ファイルを取り出すこともできます。
税理士事務所では情報管理が重要ですので、二段階認証・端末暗号化・保存期限・削除手順をセットで整備し、
「必要最小限の持ち出し」を徹底しましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の環境・要件に対する完全な適合を保証するものではありません。
運用は社内規程および専門家(情報セキュリティ・IT管理者等)の助言に基づいてご判断ください。
